熊本県産焼酎の未来予想図
熊本県産焼酎の未来予想図
~天草酒造のこれから~
蔵から200mほどの小高い丘に洒落た木造の建物が見えます。天草酒造が令和3年5月にオープンした売店・カフェ「KANPAI AMAKUSA(カンパイ アマクサ)」です。まだ木の香りが残る店内には天草酒造の焼酎が並び、カウンターでは焼酎を試飲できるほか、週末には食事もできるのだそう。ウッドデッキに出ると高台から八代海を一望でき、潮風を受けながら飲む焼酎は格別です。
「天草で忘れられない乾杯をしてほしい」と平下社長。そうカフェ開設の意図を説明します。「焼酎造りに妥協はないけど、そこにゴールはない」「でもね、ここで飲む焼酎は忘れられないよねっていう100点は狙える」。矢継ぎ早に言葉を紡ぐ平下社長、熱いです。当面はカフェの安定運営を続け、専属の職員を雇えるようにするのが目標。「酒蔵においしい酒があるのは当たり前。これからはどういう場所を提供できるかに力を入れます」
かつては天草にも30軒以上の酒蔵があったとか。現在、天草に残る酒蔵は天草酒造1軒だけです。平下社長の言葉の端々にあふれる“天草愛”。「特酎天草」にもその思いが込められています。“焼酎を通じて天草の魅力を全国に伝える”のが天草酒造の企業理念です。

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