出品商品への思い

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特酎天草  米
特酎天草  麦

蔵の目の前は八代海。鹿児島県の獅子島や長島が手に届くような距離にあります。ありきたりですが風光明媚という言葉がふさわしい場所に天草酒造はあります。今回出品された「特酎天草」シリーズは「蔵が生き残るために造った焼酎」と平下豊社長。芋焼酎の蔵だった天草酒造ですが、当時の芋は常圧蒸留で風味が強く、いわば「臭くて濃い」というのが定番でした。販売量は減る一方。天草で飲まれていたのは減圧蒸留の米焼酎でした。
 
そこで先代社長が減圧蒸留器を導入。米と麦の製造を始めます。島内での認知度も高まり「天草」ブランドが徐々に確立されました。ほぼ同時期にタイミング良く東京で麦焼酎のブームが起こります。「特酎天草」の麦は東京でも大好評。「麦本来の風味を残した製法が東京の需要にぴったり合ったと思う」と平下社長は先代の功績をたたえます。
 
「特酎天草」の開発によって、今では創業時の「池の露」も復活を遂げました。蔵が苦しかった時期を支えた「特酎天草」の米と麦。平下社長は「原料の風味をより感じてもらうためにお湯割りで飲んでください」と魅力を伝えます。「米」は最低6年、「麦」は3年熟成させた古酒。通常は特約の酒販店でしか買えない限定品です。ぜひ、今回のキャラバンで手に取ってみてください。

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